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ライフスタイル

第730話 あなたはシートを倒しますか?

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-10-31

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank
最近高速バスや列車で、前に座っている人がシートを過度に倒したことで諍いが起きているという報道が相次いでいます。

特に、高速バスや列車より前の席との間隔が狭い飛行機のエコノミークラスで、こうした諍いは頻繁に起きています。実際、旅行プラットフォームのアゴダが今年行った、迷惑な旅行客についてのアンケート調査でも、「シートを倒されること」がもっとも迷惑な行為に挙げられていました。海外に行く場合、10数時間座っていなければならないこともあるため、少しでも体を楽にして休みたいと思うのが常ですが、後ろの席の人はその分窮屈な思いをするので、諍いも起きやすくなっているようです。しかしそれを明確に解決できる根拠は無いに等しい状況です。

したがってオンライン上では、シートを倒すのは「権利」だとの主張と、「迷惑」だとの主張が拮抗しています。両方の主張に対して、対立するよりは互いに理解し合う必要があるというのが、韓国国内の航空会社の共通意見です。

では、実際、航空会社では、乗客同士のこうしたいざこざにどう対応しているのでしょうか。ほとんどが、「乗客を引き離す」措置を取っているといいます。ビジネスなどにアップグレードするのではなく、同じエコノミーのレベルで他の席に移すというのです。空席がない場合は、「航空機の離着陸時と食事の時間はシートを倒さないようにし、それ以外の時間は自由に倒せる」と乗客に説明しているということです。このように説明しても声を荒げる乗客がいたり、他の乗客の迷惑になる場合は、航空法にのっとり相応の措置を取ることを明確にしているといいます。

仁川空港警察団は、最近、航空機内で、シートを倒す問題で乗客同士がもめた事件として、現在2件を捜査しているところだと、10月22日に明らかにしています。

最近報道された高速バスでの例では、YouTubeなどに掲載された動画では、20代の女性が後ろの人が立てないくらいにシートを倒している様子を確認することができます。バスの運転手さんや他の乗客が「もう少しシートを上げてほしい」と丁重にお願いしていますが、女性は意に介さずという状況でした。このことで、女性に対する非難が集中しました。ただ、女性が過度に後ろに倒したのは事実ですが、後ろの男性が、足でシートを蹴りながら、ため口でシートを上げるように言ったそうです。その後サービスエリアでそのことで言い争いがあったそうで、YouTubeなどで見られる動画はそれ以後の様子なのだそうです。そのため、どちらも配慮が足りなかったのではないかとの指摘もみられました。

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