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特別番組

7. 混迷する暗号資産市場

2022-12-31



韓国人によって生み出された暗号資産プロジェクト「テラ(Terra)」の仮想通貨が5月に大暴落、11月には暗号資産交換業大手のFTXトレーディングが経営破綻するなど、世界の暗号資産市場が大きく混迷しました。
Terraプロジェクトには「UST」と「LUNA」と呼ばれる2つのトークンがあります。
どちらも価値は1ドル相当という前提ですが、実際の通貨と同じく、需要と供給に基づいた売り買いによって価格は変動します。
USTを持っている人が多ければUSTの価格が下がり、LUNAを持っている人が多ければLUNAの価格が下がります。片方の価格が下がったタイミングでもう片方のトークンに交換すれば、その差額が儲けになります。
Terraのアルゴリズムはどちらかのトークンの取引価格が過度に上昇すると自動的に発行枚数を増やし、市場での供給量を増やすことで価格を調整することになっていました。
Terraプロジェクトは収益性がありながら、その価値が比較的安定していることから急成長し、世界の暗号資産時価総額ランキングでトップ10入りするほどの人気でしたが、5月には価格調整のシステムがうまく機能せず、USTの価値を保つために大量のLUNAが発行されましたが、結局は1USTが1ドルの価値を維持できなくなり、信用不安が急速に広がって取り付け騒ぎが発生、価格は大暴落しました。
世界の暗号資産取引所でLUNAの価格は1週間で100万分の1まで暴落、各国の投資家が大きな損失を被りました。
11月には暗号資産交換業大手のFTXトレーディングが経営破綻するなど、世界の暗号資産市場が大きく混迷した1年でした。

Photo : YONHAP News

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