大気中の「キセノン」検出できず 北韓の核実験

北韓が9日に行った5回目の核実験について、政府は、これを裏付ける放射性物質「キセノン」の大気中での検出を試みましたが、失敗に終わりました。
放射性物質の「キセノン」は、自然状態ではほとんど存在しないことから、キセノンの検出は核実験を行ったことを確定づける根拠になります。
韓国原子力安全委員会は、11日から14日にかけて、5回にわたって、陸上、海上、空中の大気を採取し、分析しましたが、「キセノン」は検出されなかったと、15日に発表しました。
これについて、原子力安全委員会は、核実験が行なわれた北韓北東部・豊渓里(プンゲリ)は、地盤が固い花崗岩地帯であるうえ、地下700メートルと、地中深いところで核実験が行われたことや、坑道を遮蔽する技術が向上したことなどから、放射性物質が空気中にほとんど漏れなかったものと分析しています。
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