北韓外相が演説 「別の攻撃を準備」

南米ベネズエラを訪れた北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相は、現地時間の15日、 非同盟諸国外相会議で演説し、「アメリカの挑発に対応する別の攻撃が準備されている」と述べました。
非同盟諸国会議は、東西冷戦期以降の1961年、東西いずれにも公式に加盟していない諸国による国際組織として設立され、現在、参加国は120、オブザーバー参加国は17で、北韓は1975年に参加国となっています。
李容浩外相は現地時間の15日、ベネズエラのマルガリータ島で開かれた非同盟諸国の第17回外相会議に出席して演説し、「戦略爆撃機を韓半島上空に投入したアメリカの挑発に対抗し、われわれは別の攻撃を開始する準備ができている」と述べました。
北韓が9日に5回目の核実験を行ったことを受けて、アメリカ空軍は13日、核兵器も搭載できるB1爆撃機2機をグアム島の基地から韓国上空に派遣しました。李容浩外相の発言は、これを「挑発」とみなして報復攻撃を示唆したものと受け止められています。
李容浩外相は「別の攻撃」が何かについては、明らかにしていません。
予想可能なものとしては、▲地対空ミサイルの試験発射▲追加の核実験▲長距離弾道ミサイルの試験発射などが考えられています。
韓米情報当局は、北韓北東部の豊渓里(プンゲリ)核実験場の3つの坑道のうち、これまで一度も核実験が行われていない坑道で、追加の核実験が行われる可能性が高いと判断し、動向を見守っています。
北韓の李容浩外相は、非同盟諸国首脳会議に出席したあと、ニューヨークで開かれている国連総会に出席し、24日に基調講演を行う予定です。
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