北韓、中国には支援求めず 咸鏡北道の洪水被害

北韓は台風による大規模な洪水で、アメリカなど国際社会に支援を要請していますが、中国には支援を要請していないことがわかりました。
朝鮮中央通信が今月14日伝えたところによりますと、北韓北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクド)では、8月末から9月はじめにかけて襲った台風10号による洪水で、死者・行方不明者数百人、被災者6万8900人が出るなど、これまでにない規模の被害が出ています。
こうした中、北韓外務省は14日、モンゴル、ベトナムなどアジア9か国の大使を招き、今回の洪水による被害の復旧にむけて支援を要請しましたが、この席に中国大使は招待しなかったことが、17日、複数の北韓に詳しい消息筋によって明らかになりました。
これに先立ってニューヨークにある北韓の国連代表部は、アメリカの北韓支援団体に対して電子メールで被害状況を説明し緊急支援を要請しています。
これについて中国のメディアは、「5回目の核実験の後、強硬姿勢をとっている中国に対する北韓の不満が反映されたもの」と分析しています。
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