中国警察 北韓銀行幹部も事情聴取

中国の警察は、中国北東部遼寧省丹東の貿易会社が重大な経済犯罪を犯した疑いがあるとして捜査していますが、その過程で北韓の金融機関や国営企業の関係者も召喚して調べたことが分かりました。
捜査の対象となっている中国の貿易会社について、アメリカの一部のメディアは、北韓の核開発につながる取り引きを行っていた疑いがあると伝えていますが、核やミサイル開発に必要な酸化アルミニウムなど4種類の金属を北韓に輸出していたとされています。
また、この貿易会社の口座を通じて、在日朝鮮人の企業家が15万ドルを北韓に送金した疑いもあるとされています。
一方、消息筋によりますと、調べを受けた北韓企業の関係者は、朝鮮光鮮銀行丹東代表部の幹部を含む北韓の国営企業の中国駐在員などだということです。
中国警察がこの貿易会社に対する捜査に乗り出したのは、国連安保理の制裁決議違反の疑いがある企業を摘発することで、安保理決議を着実に実施していることを内外に示す狙いがあるとの指摘もあります。
[Photo : ]