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ソウル大学病院 「死亡原因の記入は主治医の判断」

ニュース2016-10-04
ソウル大学病院 「死亡原因の記入は主治医の判断」

ソウル大学病院は3日、去年11月にソウル中心部で行われたデモに参加し、警察の放水の直撃を受けて意識不明になり、先月亡くなったペク・ナムギさん(69)の死亡診断書の内容を再検討した結果、「病死」記入は主治医の判断によるもので、修正を強要することはできないと発表しました。
死亡した男性は警察の放水で倒れ、路面に頭をぶつけて脳内出血を起こし、ソウル大学病院で手術を受けるなど、治療を続けていましたが、先月25日に死亡しました。
主治医は診断書に死亡原因を「病死」と記入しましたが、医療界では、頭をぶつけて脳出血を起こしているので、外部の衝撃による死亡を意味する「外因死」、または「原因不詳」と記入すべきだったとの指摘が出たため、ソウル大学病院は医科大学と合同で特別調査委員会を設置し、死亡診断書を再度検討したものです。
合同特別調査委員会の委員長を務めた法医学者で医科大学のイ・ユンソン教授は3日、再検討の結果を発表し、死亡の原因について「外因子」と記入すべきだったとする見方を示しながらも、死亡原因の記入は主治医の判断によるもので、修正を強要することはできないと述べました。
イ・ユンソン教授は、JTBCのニュース番組とのインタビューでも、ソウル大学の意見として、死亡原因は、急性硬膜下出血をはじめとする頭部の損傷で、「外因子」に当たると述べました。
一方、死亡した男性の主治医は、「病死」と記した理由について、「家族が積極的な治療を望まなかったため」と述べました。
これに対し、遺族は、「病院に運ばれてきたとき、主治医から回復の可能性が1%もないとの説明を聞きた。今になって積極的な治療を受けられなかったため死亡したと主張するのは、納得できない」と、強く反発しています。

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