北韓の北東部で先月、記録的な豪雨による大規模な水害が起き、数万人が住む場所を失うなど被害が広がっていることを受けて、韓国の北韓支援団体が、北韓の水害被災地に救援物資を追加支援したことがわかりました。
国際赤十字委員会によりますと、北韓北東部の咸鏡北道（ハムギョンブクド）では、先月の記録的な豪雨で、死者・行方不明者が500人を上回っているほか、住宅の損壊や農作物への大きな被害が出ているということです。
こうした事態を受け、北韓を支援する韓国市民団体「わが民族助け合い運動」は4日、9月29日と30日に咸鏡北道の水害地域を支援してきた海外同胞団体を通じて、北韓の水害地域に床材や医薬品などおよそ8000万ウォン相当の物資を緊急支援したことを明らかにしました。
この団体は、9月20日と26日にも2800万ウォン相当のインスタントラーメンと小麦粉を緊急支援したとしています。
これについて韓国政府は、北韓が現在、核とミサイルの開発に力を入れている中、国内の民間団体が国際機構や海外の団体を通じて北韓を支援することは不適切だという立場を示しています。

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