朴槿恵（パク・クネ）大統領は11日の国務会議で、「脱北者は先に来た統一であり、統一の試験場」としたうえで、「脱北者の定着のための制度を再点検し、自由と人権を求めてやってくる北韓住民を充分に受け入れられる体制や能力を迅速に備えてほしい」と内閣に指示しました。
朴大統領は、10月1日「国軍の日」の記念の辞で北韓の住民に対し、「いつでも韓国の自由な社会に来ることを望む」と述べましたが、この「脱北を呼びかける発言」とも解釈される発言の延長線で、具体的な脱北者受け入れ対策を指示したものとみられます。
特に、韓国政府が、北韓の情勢が急変することに備え、10万人規模の脱北者を受け入れられる脱北者村を建設する計画を準備しているという説もあることから、朴大統領の指示に注目が集まっています。
朴大統領は、最近北韓の幹部クラスの脱北が増えていることにも触れ、「彼らが韓国社会に安定的に定着することは、北韓住民に大きな希望を与えることにもなり得るためとても重要」と強調しました。

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