朝日新聞 「日朝の政府関係者が接触」

北韓と日本の政府関係者が、日本人拉致問題などで、今月初めに中国南東部で接触した模様です。
朝日新聞が31日、報じました。
それによりますと、日朝関係筋の話として、北韓と日本の政府関係者が先月8日から10日にかけて、中国の南東部で接触したとみられるということです。
接触した場所は、マカオ、または香港で、日本側からは、9月の接触に参加した外務省アジア大洋州局の参事官ら3人に加え、今回は別の高官1人も参加し、北朝鮮側の顔ぶれは、明らかになっていないということです。
接触で日本側は、ことし9月の接触の際に続いて、ストックホルム合意の誠意ある履行を改めて求めたもようです。
北韓と日本は2014年5月のストックホルム合意で、北韓が日本人拉致被害者の再調査をすることと引き換えに、日本は、2006年の北韓の1回目の核実験以降、取られていた北韓に対する制裁措置を一部緩和することにしていました。
しかし、ことし2月の北韓の4回目の核実験と長距離弾道ミサイルの発射実験を理由に、日本が独自の制裁措置を再び強化したため、北韓は、ストックホルム合意にもとづく日本人拉致被害者の再調査を全面的に中止し、担当する特別調査委員会も解散しています。
朝日新聞は、先月3日と4日にも中国東北部の遼寧省大連市で北韓と日本の政府関係者が会って、拉致被害者問題について議論したと報じましたが、これについて日本政府は、「事実ではない」と否定しています。
一方、韓国統一部の報道官は、定例の記者会見で、朝日新聞の報道について、「聞いていない」と話しています。
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