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中国 北韓側の西の海で油田を探査中

ニュース2016-11-02
中国 北韓側の西の海で油田を探査中

中国が、大量の原油が埋蔵されているとされる北韓側の西の海で、油田の探査に乗り出しています。
アメリカの北韓専門ニュースサイト「NKNews」が報じたところによりますと、中国の国営石油会社「CNPC」がことし5月、1万4000トン級の掘削設備を、北韓中西部の南浦(ナムポ)港から西側120キロの北韓側の排他的経済水域内に設置し、油田の探査に乗り出したということです。
これについて、イギリス・オックスフォードエネルギー研究所のペク・クヌク上級研究員は、「この海域は、すでに原油の埋蔵量がある程度確認されているところで、中国政府はいつでも石油の掘削が可能な状況だと見られる」と分析しています。
北韓は1960年代からこの海域の油田開発を重要視し、技術と資金の問題で外国人投資家との協力を模索してきましたが、中国側の反対で本格的な開発には乗り出していません。2005年には北韓と中国が共同で油田を開発することで合意しましたが、その後の具体的な動きはありませんでした。
中国がこの海域で本格的に原油を生産する場合、北韓は中国と合意した持分比率に従い、原油を提供されるものとみられています。
こうした中国の動きについて、一部では、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム=サード(THAAD)の韓半島配備について、中国側が韓米両国をけん制するためのものだという分析も出ています。

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