先月、マレーシアの首都、クアラルンプールで行われた北韓とアメリカの非公式会合の際、北韓の韓成烈（ハン・ソンリョル）外務次官など北韓の当局者が「安全保障上、核は必要で今後も核をあきらめない」とする考えを示したことがわかりました。
朝日新聞が北韓とアメリカの非公式会合に参加したアメリカ側当局者の話として、５日に伝えたところによりますと、北韓はアメリカが原子力空母などを韓国に派遣したことや、韓米合同軍事演習などに触れ、「核兵器の保有は自衛的な措置で、今後も核実験やミサイル発射をあきらめない」とする考えを示したということです。
一方、北韓は来年１月にアメリカの次期政権が発足してからも交渉は続けていく意思を明らかにしたことから、北韓がアメリカの次期政権に現在の「停戦協定」を「平和協定」に切り替えるための対話を提案してくる可能性があるという見方が出ています。
北韓とアメリカの非公式接触について、アメリカ国務省は「アメリカ政府は関与していない」としていますが、出席した元国務省の高官らは接触の内容をアメリカ政府当局者に報告したということです。

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