北韓が青瓦台対象の軍事演習 韓国軍が強く批判

北韓が、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が出席したなかで、韓国の大統領府を攻撃するための軍事演習を行ったことに対し、韓国軍が強く批判しました。
北韓の朝鮮労働党の機関紙である労働新聞は、武装した北韓の軍人数名が、韓国の大統領府・青瓦台をまねて作られた施設に侵入する写真とともに、青瓦台を攻撃するための軍事演習が金正恩労働党委員長が出席したなかで行われたと、11日、報じました。
これに対し、韓国軍の合同参謀本部は、「北韓は、青瓦台に対する攻撃や、韓国政府の主要人物の暗殺と拉致に踏み出すと脅すなどして、韓半島の軍事的な緊張感を高めている。金正恩労働党委員長が11月から北韓軍の部隊を次々と訪問していることも、そのような挑発の一環である。北韓が軍事挑発に乗り出す場合、断固たる姿勢で対処する」と強く批判しました。
韓国軍は、朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追案が国会で可決された9日から、北韓に対する監視・警戒態勢を強化しています。
一方、韓国軍の関係者は、今回の北韓の軍事演習について、韓国国民に対する宣伝を兼ねて行われているものとみられると説明しています。
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