米空母「カール・ヴィンソン」 韓半島近海に追加配置へ

アメリカの原子力航空母艦「カール・ヴィンソン」が、韓半島近海への配置のためアメリカ本土を出港しました。
「カール・ヴィンソン」は、全長333メートル、幅76.8メートル、9万3千トン級の原子力空母で、戦闘攻撃機、電子戦機、早期警戒機など75機とヘリコプター15機を搭載し、航空要員を含め7500人が乗っています。
巡洋艦、駆逐艦、潜水艦などに護衛されて移動するため「動く航空基地」とも呼ばれており、今月中旬にハワイに寄港して護衛駆逐艦の数を増やし、韓半島周辺海域に向かうことになっています。
アメリカは、日本の横須賀に原子力空母「ロナルド・レーガン」を常時配置していますが、新たに「カール・ヴィンソン」が加われば、東アジア2隻体制となり、極めて異例のことと受け止められています。
これは北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、新年のあいさつでICBM=大陸間弾道ミサイルの発射が近いと発言したことへの対応と、南シナ海で中国空母が訓練を始めたことと関係があるものとみられています。
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