THAAD、敷地交換の協議が難航

韓国軍は北韓のミサイルに対処する高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)を、南部の慶尚北道星州(ソンジュ)郡にあるロッテグループ所有のゴルフ場に配備する方向で準備を進めていますが、敷地の交換などをめぐる協議が難航しています。
国防部の報道官は16日の定例記者会見で、敷地交換をめぐってロッテとの協議を今月中に終える計画だったが、来月に持ち越される可能性もあるとしました。
韓国軍は、首都圏の軍用地をロッテグループ所有のゴルフ場と交換する方針ですが、敷地の鑑定価格などをめぐって協議が進んでいません。
中国は高高度迎撃ミサイルシステムの配備に関連して、中国に進出しているロッテの関係会社について税務調査や安全点検を進めるなど、事実上の報復措置を取っていて、ロッテグループは報復措置を憂慮して協議に消極的になっているとの指摘もあります。
一方、最大野党「ともに民主党」の文在寅前代表は、高高度迎撃ミサイルシステムの配備は公論化の過程が必要だとして、この問題は次の政権に委ねるべきだと主張しています。
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