中国は、韓国とアメリカがサードの年内配備に合意したことについて、「サード配備に断固反対しており、その立場に変わりはない」と述べ、韓国とアメリカをけん制しました。
韓民求（ハン・ミング）国防部長官とアメリカのマティス国防長官は3日、ソウルで会談し、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム｢THAAD｣について、「北韓のミサイルの脅威に対する防御システム」として、年内に韓国駐留アメリカ軍に配備して運用できるよう、計画通り推進していくことを確認しました。
これについて、中国外交部の陸慷報道官は3日の定例会見で、「サード配備は、中国の利益や地域の戦略的バランスを損なうだけでなく、韓半島の平和と安定にも役立たない」として、配備計画の即刻中止を求めました。
韓国の統一研究院によりますと、中国は、サードの韓国配備が決まった去年7月以後、先月までの7カ月間に、韓流コンテンツを締め出す「禁韓令」など、多方面にわたって43件の報復措置をとっています。
サード配備については、韓国駐在ロシア大使も3日韓国メディアに対して、「ロシアは自国の安全を保障するため、一定の措置をとらざるを得ない」と述べ、反対する姿勢を強調しました。

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