「北韓経済は安定」 韓国シンクタンク

国際社会の制裁にもかかわらず、北韓の経済は安定を取り戻しているとの報告書が出されました。
政府系シンクタンクの韓国開発研究院が5日に公表した報告書によりますと、昨年の中朝間の貿易額は58億3000万ドルで、前の年に比べて7.3%増えました。
中朝間の貿易額は2014~15年にかけて2年連続で減っていましたが、増加に転じたものです。
北韓の貿易で中朝間の貿易が占める割合が90%を超えることを考えると、国際社会の制裁は北韓の貿易にこれといって影響を及ぼしていないことになります。
報告書は、北韓通貨の価値やコメ価格も安定しているとして、国際社会の制裁は、北韓の経済にこれといって影響を及ぼしていないと指摘しました。
報告書は、北韓では自国の通貨に対する信頼が失墜し、ドルや人民元などの外貨が日常的に使われているなど、経済活動で外貨が占める割合が増えていて、市場の変化への対応力がそれだけ増していると指摘しました。
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