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金正男氏殺害 中朝関係にも悪影響及ぼすか

ニュース2017-02-15
金正男氏殺害 中朝関係にも悪影響及ぼすか

北韓が、アメリカのドナルド・トランプ大統領の就任後、初めて弾道ミサイルを発射して中国を困惑させたことに加え、今回は金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄で、中国が身辺を保護するとされていた金正男(キム・ジョンナム)氏(46)が殺害されたことから、中国と北韓の関係に問題が生じるものとみられています。
中国の情報筋が15日、明らかにしたところによりますと、中国政府は、金正男氏が中国から保護を受けているという、暗黙のルールがあったにもかかわらず、殺害されたことに困惑を隠せない状態だということです。また、中国は、公式的には自国と関係のないことだとしながらも、今回のことで、これからの中朝関係に悪影響が出る可能性があるとしました。
金正男氏は2010年にも、中国で北韓の朝鮮人民軍偵察総局の要員によって暗殺されかけましたが、当時、中国は外交当局を通じて、「中国内でこうしたことを起こしてはいけない」と北韓側に警告し、それ以降、金正男氏を保護してきたとされています。金正男氏は金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が死亡した2011年からシンガポールとマレーシアを行き来しながら生活してきたとされています。
今月12日に北韓が弾道ミサイルを発射したことを受け、中国は、北韓への非難を強め、国連安全保障理事会の報道声明にも参加しましたが、今回、金正男氏の殺害事件を受け、北韓への制裁をさらに強めるものとみられています。

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