国家情報院 「金正男氏、5年前にも暗殺未遂」

北韓の故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏が13日、マレーシア・クアラルンプール国際空港で何者かに殺害されましたが、韓国国家情報院の李炳浩(イ・ビョンホ)院長は15日、2012年にも金正男氏への暗殺未遂事件があったと述べました。
李院長が15日、国会情報委員会の緊急懇談会で述べたところによりますと、国家情報院は、金正恩政権が発足した直後の2012年から、金正男氏への暗殺計画が継続して行われてきたことを把握したということです。その一方で、金正男氏が韓国への亡命を試みて、亡命要請をしたという一部の主張は、「事実でなない」と否認しました。現在、金正男氏の最初の妻と息子は、北京に滞在しており、2番目の妻とその息子のキム・ハンソルさんは、マカオで中国当局の保護を受けているものとみられています。
特に国家情報院は、今回の金正男氏殺害事件で、韓国国内に居住している脱北者たちへの警護を強化していると述べました。
一方、日本の共同通信は15日、金正男氏を殺害し、現場から逃亡した北韓の工作員とみられる女2人がすでに死亡したという情報があり、現在、日本政府が確認を急いでいると報じています。
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