13日にマレーシア・クアラルンプールで殺害された、北韓の故金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の長男で、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の兄の金正男（キム・ジョンナム）氏の親戚の一家が、身の安全に脅威を感じ、このほど北韓を逃れていたことがわかりました。
北韓を逃れたのは、13日に殺害された金正男氏の親戚で、故金日成（キム・イルソン）主席の直系の血筋である「白頭（ペクトゥ）血統」の一人とされる50代の男性です。
男性は、中国で金正男氏とその家族を保護し、北韓と中国の間を自由に往来していましたが、今月10日、妻と息子、娘の3人を連れて平壌（ピョンニャン）を離れ、北京入りしたということです。
男性は、北韓で金正恩（キム･ジョンウン）体制が発足して以降、金正恩氏による粛清が相次いでいるうえ、金正男氏も標的になっているという空気を察知し、韓国行きを決心し、北韓を逃れたとしています。
男性らを保護している協力者によりますと、男性は、金正男氏が殺害されたというニュースを聞き、「あと少し遅れていたら大変なことになるところだった」と胸をなでおろしたということです。
男性らは、現在、第3国の政府当局に身辺保護を要請し、韓国行きを準備していて、韓国入りに成功すれば、韓国入りする最初の「白頭血統」となります。

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