金正男氏殺害 容疑者は前日に練習か

北韓の故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏が13日、マレーシア・クアラルンプール国際空港で殺害された事件で、容疑者たちが犯行の前日に現場で練習をしていたとみられる監視カメラの映像が確認されたと現地のメディアが17日、マレーシア警察の消息筋の話として伝えました。
それによりますと、事件前日の12日、クアラルンプール国際空港で撮影された監視カメラの映像には、容疑者とみられる女2人と男4人が、スプレーを吹き付けたりしながら現場をうろついている場面が映っていたということです。
一方、マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ副首相は16日記者会見し、「金正男氏の遺体を司法解剖したが、死因を特定することはできなかった」と発表しました。死因を追加調査するため、マレーシア当局は、金正男氏の尿・血液・組織の化学分析に取り掛かっており、結果は週末にも出るものとみられています。
現在、マレーシア警察は、金正男氏の暗殺に関わった容疑者が、女2人、男4人の合わせて6人とみており、これまでに女2人が逮捕され、さらに、男1人が逮捕されていますが、この男が4人のうちの1人かどうかはわかっていません。
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