「事件の背後に北韓政権」 韓国統一部

北韓の金正恩労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、韓国統一部は、「金正男氏殺害の背後に北韓政権がいる」との見方を示しました。
統一部の報道官は19日の記者会見で、いろいろな状況から、殺害されたのは金正男氏に間違いないとしたうえで、「容疑者が北韓国籍であることを考えると、金正男氏殺害の背後に北韓政権がいる」との見方を示しました。
マレーシア警察は19日、記者会見し、すでに逮捕された実行犯の女性2人と北韓国籍の男性1人のほかに逃走中の男性容疑者を特定したとして、北韓国籍の容疑者4人の氏名などを公表しました。
統一部が北韓政権の関連性に言及したことから、事件と北韓政権を関連付ける何らかの情報を持っているのではないかとする見方もありますが、統一部の報道官は、現段階で公開できる情報はないとしました。
一方、大統領権限代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)国務総理は20日の国家安全保障会議で、「いろいろな情報や状況を考えると、事件の背後に北韓政権がいることが確実視される」と述べたうえで、国際社会と協力して北韓のテロ行為への対応を模索していくよう指示しました。
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