北韓の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄で13日にマレーシアで殺害された金正男（キム・ジョンナム）氏の息子のハンソル氏が、20日夕方、クアラルンプール入りし、父の遺体が安置されている病院を訪れたもようです。
ロイター通信が21日、消息筋の話として伝えたものです。
それによりますと、キム・ハンソル氏は、マスコミの取材を避けるため、黒いマスクで顔を隠し、病院に入っていったようだということです。
金正男氏の遺体を引き取るために訪れたとみられており、滞在していたマカオを出発する前に、現地の主要メディアにテキストメッセージで自身の出発を知らせていたようです。
キム・ハンソル氏は、病院で、父の遺体を確認するとともに、遺伝子検査のためのサンプルを採取したものとみられています。
マレーシア政府は19日、第１次捜査結果を発表し、金正男の遺体引き渡しのために遺族が直接マレーシアを訪れ、遺伝子検査を受けることを要求していました。
現地の北朝鮮大使館は、金正男氏の遺体を引き渡すよう求めているのに対し、マレーシア政府は家族を優先するとしていて、今後に注目が集まっています。

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