韓国政府 マレーシアに金正男氏関連資料を提供

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件をめぐって、現在、遺体の身元確認を急いでいるマレーシア当局が韓国側に金正男氏の関連資料を求めたことを受け、韓国政府はマレーシア側に資料を提供しました。
政府当局者が21日、明らかにしました。
この政府当局者によりますと、資料の中には、金正男氏が2011年1月、日本人記者とのインタビューで刺青を入れたと述べたことや、マカオ在住のときに訪れたゴルフ場やサウナなどで複数の人が龍の刺青をみたと証言したなど、金正男氏が刺青をしたことに関するものもあるということで、遺体から龍の刺青が確認される場合、死亡した人物を金正男氏と特定できる根拠の一つになるものとみられてます。
さらにこの当局者は20日、カン・チョル駐マレーシア北韓大使が「今回の事件は、韓国とマレーシアが結託したものであり、捜査結果を受け入れない方針だ」と主張したことに関しては、詭弁だと一蹴しました。
一方、この事件の実行犯として逮捕されたベトナムのパスポートをもつ女1人が去年11月、韓国の済州島を訪れたことが明らかになり、韓国当局が現在、調査に乗り出しています。
政府関係者によりますと、ベトナム国籍者の場合、不法滞在を図る可能性があるため、身元保証人が必要だということですが、当時、この女性の身元保証人だった人物が今月1日にフランスへ出国しており、この時期が北韓工作員たちがマレーシアに入国した時期と重なっているため、現在、関連性があるのかについて分析しているということです。
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