ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

金正男暗殺事件 北韓とマレーシアの対立が激化

ニュース2017-02-24
金正男暗殺事件 北韓とマレーシアの対立が激化

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件をめぐって、北韓とマレーシアの対立が激化しています。
マレーシア警察は、北韓国籍の男らを事件の容疑者として捜査を進めており、22日には北韓の外交官と国営企業の職員を捜査対象として公表しています。
マレーシア警察の捜査について北韓は強い不満を示しており、20日にはマレーシア駐在のカン・チョル北韓大使が記者会見し、「マレーシア警察が政治的目的で捜査の結果を歪曲している」と述べ、これに対し、マレーシア外務省は「マレーシアをひどく侮辱している。不適切で外交的に礼儀に欠けている」と強く非難しています。
さらに、マレーシア警察が22日に、北韓の外交官と国営企業社員を捜査対象として公表したことで、北韓側の不満はさらに強まり、現地の北韓大使館は23日、警察の捜査にあらためて強い不満を示し、マレーシア警察の捜査結果は「偽りであり誹謗、中傷だ」と非難しました。
双方の対立は深まるばかりで、マレーシア政府は、駐北韓マレーシア大使を帰国させる措置を取ったのに続いて、カン・チョル北韓大使の国外退去や平壌(ピョンヤン)のマレーシア大使館の閉鎖を検討しているというメディアの報道も出ています。ロイター通信は、マレーシア政府が、こうした強硬な措置に加え、北韓との間で締結したビザ免除協定を破棄することを検討していると伝えています。
マレーシア政府内では、北韓が自国への非難をやめなければ、外交関係を絶つべきとする声も強いもようです。

[Photo : ]

新着ニュース