金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害に化学兵器のVX が使われたと、マレーシア警察が発表しましたが、製造が禁止されているVXの搬入に、北韓の外交郵便袋が使われた可能性が高いと韓国メディアが報道しました。
韓国の民放SBSテレビは25日のニュース番組で、韓国の元国家情報院の関係者の話として、「VXは猛毒性があり、国際社会は1997年に発効した化学兵器禁止条約でVXの開発、生産、使用を禁じているが、北韓は条約には加入せず、 対外工作機関の「偵察総局」 などで製造していると把握されている」と報道しました。
また、元国家情報院の関係者は、VXの搬入について、事件の重要参考人の1人がマレーシア北韓大使館の2等書記官である点に注目し、「北韓の外交郵便袋を使って持ち込んだ可能性が高い」と指摘しました。在外公館の外交郵便袋は、ウィーン条約によって、開封や押収することが禁じられています。
一方で、マレーシア警察は22日、30代のマレーシア人の男1人を新たに検挙しました。警察はこの男の自宅から多数の化学物質と手袋を押収しており、 事件との関わりについて調べを進めています。

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