北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、マレーシア政府は、26日、金正男氏が猛毒のVXを塗りつけられてからおよそ20分で死亡したと発表しました。
マレーシア保健省は26日、記者会見を開き、金正男氏の死亡原因は猛毒のVX による全身の深刻な麻痺症状で、塗りつけられてからおよそ15分から20分で死に至っているものとみられると発表しました。
また、金正男氏は致死量を上回る多量のVXが体内に入り込み、わずか数分で心臓や肺など多くの臓器に影響が及んでいるものと推定されるということです。
マレーシア保健省はさらに、金正男氏を病院に搬送した救急隊員も搬送過程でVXに汚染された可能性があるため、救急隊員の健康状態を継続的にチェックしていると説明しています。
金正男氏は、今月13日午前、マレーシア・クアラルンプール国際空港で女2人に襲われて死亡しており、死亡後の調査から猛毒のVXが顔に塗りつけられていたことが判明しています。

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