北韓の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男（キム・ジョンナム）氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア検察当局は27日、逮捕された実行犯の女２人と北韓国籍の男について今週中に起訴する方針を明らかにしました。
マレーシア警察が実行犯として逮捕したインドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者とベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者は来月1日に、毒物の製造などに関与した疑いが持たれている北韓国籍のリ・ジョンチョル容疑者は来月3日に拘禁期限が満了するため、捜査を継続するためにも、拘禁期限満了前に起訴する必要があります。
捜査消息筋は、「金正男氏の司法解剖の結果、猛毒の神経剤VXが殺害に使用されたことが分かり、検察が3人の容疑者を殺人の罪で起訴する可能性が高い」としています。
一方、マレーシア警察は、事件に関与したとされる北韓大使館のヒョン・グァンソン2等書記官や北韓の航空会社・高麗航空のキム・ウギル職員などについて、引き続き行方を追っているもようです。
金正男氏は13日、クアラルンプール国際空港からマカオへの飛行機に搭乗しようとした際に女性2人に襲われ、毒物の入った液体を顔に塗り付けられて死亡しました。

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