マレーシア警察 北韓大使館周辺道路封鎖

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察が、クアラルンプールの北韓大使館に隠れているとされる北韓国籍の容疑者2人を検挙するため、北韓大使館周辺の道路を封鎖し、警察官を配備するなど、総力をあげています。
マレーシア警察のハリド長官は、7日に行われた記者会見で、金正男氏が殺害された事件で、警察が事情を聴きたいとしている北韓大使館の2等書記官のヒョン・グァンソン氏や、北韓国営の航空会社職員のキム・ウギル容疑者など北韓国籍の2人が、現在もクアラルンプールにある北韓大使館の敷地内にいるとの見方を示しました。
彼らは、マレーシア警察の事情聴取を拒んでいるということで、マレーシア警察は、大使館周辺の道路を封鎖し、警察官が大使館を取り囲むようにして監視しているということで、ハリド長官は、「彼らが外に出てくるまで5年かかっても待つ」と述べて、聴取への強い意志を示しました。
2人は、金正男氏殺害に関わった容疑者4人をマレーシアの空港で見送ったとされています。
一方、金正男氏が殺害された事件をめぐって、北韓外務省は7日、国内に滞在するマレーシア人の出国を一時的に認めないことを決めており、これに対してマレーシア側も、国内にいるすべての北韓国民の出国を禁止する対抗措置をとり、両国の対立がさらに激しくなっています。
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