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北韓のVX使用 OPCWが「深刻な懸念」

ニュース2017-03-11
北韓のVX使用 OPCWが「深刻な懸念」

オランダ・ハーグにある国際機関の化学兵器禁止機関(OPCW)は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、猛毒の神経剤「VX」が使われたことに「深刻な懸念」を示しました。
外交部が10日、明らかにしたところによりますと、ハーグで7日から開かれているOPCWの執行理事会で、現地時間の9日、こうした内容の決議が採択されたということです。
決議は、「いかなる状況でも、化学兵器を使用することは非難に値し、法的規範や国際社会の基準に完全に反する」と批判し、「深刻な懸念」を示しました。
OPCWの執行理事会は、この問題について引き続き、取り上げる方針を明らかにしたほか、「マレーシア政府から求めがあれば技術支援を行う」と述べました。
金正男氏は、先月、マレーシアで、北韓の工作員らの指示を受けたとされる女性2人によって顔に「VX」を塗りつけられて殺害されましたが、北韓は疑惑を全面的に否定しています。
OPCWは、1997年に発効した化学兵器禁止条約にもとづいて設立された国際機関で、非加盟国の北韓に対して、決議を出したことは非常に異例のことで、これによって今後、国際社会の北韓に対する圧力がさらに強まるものとみられています。

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