中国が北韓の高麗航空のチャーター便の就航を許可するなど、国際社会の対北韓制裁の動きに逆行する措置を相次いで取っています。
中国は28日、遼寧省丹東と平壌を結ぶ高麗航空のチャーター便の就航を許可しました。
アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備を理由に中国の旅行会社による韓国旅行を全面的に禁止したなかで、北韓との観光交流は推進しています。
現在、高麗航空の就航を許可している国は、中国とロシアだけです。
またアメリカの政府系放送、ボイス・オブ・アメリカが29日、報じたところによりますと、中国は、国連安全保障理事会が禁じている品目の、金、銀、銅、亜鉛など北韓産の鉱物の輸入も続けているということです。
このほかにも、北韓との国境に面している吉林省和竜市は、大型プロジェクトの辺境経済合作区事業に多くの北韓労働者を採用しているということです。
こうした中国の動きについて、中国が、韓国やアメリカへの不満を安保理の対北韓制裁の不履行によって示しているという見方が出ています。
またトランプ政権が、北韓に対して強硬な政策を実行するために中国への圧力を強めるとしていることから、これに反発して北韓との協力を拡大しているという分析も出ています。

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