金正男氏の遺体、北韓へ マレーシアが北韓と取り引きか

マレーシアのクアラルンプール国際空港で2月13日に殺された北韓の金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体が北韓に送られることになりました。
マレーシアのナジブ首相は、30日夕方、自身のブログを通じて公開した声明で、金正男氏の遺体を北韓に引き渡すことにしたとするとともに、現在、マレーシアにいる北韓国民の出国を許可すると述べました。
マレーシアのメディアは、 金正男氏の遺体を乗せたマレーシア航空 MH360便が、30日午後7時20分,クアラルンプ-ル国際空港を離陸して中国の北京に向かったと報道しました。
この飛行機には、金正男氏殺害に関与した疑いが持たれているマレーシア駐在北韓大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウギル社員も搭乗していました。
またナジブ首相は、北韓に足止めにされていたマレーシア人9人が平壌(ぴょんやん)を出発してマレーシアに向かっていると明らかにしました。
ナジブ首相は、これからも事件の捜査を続け、あらゆる手段によって殺人に係わった人を裁判にかけるようにと指示したとしていますが、マレーシアが遺体の引き渡しとともに事件の容疑者とされている人物の出国を認めたため、今後事件が解明される可能性は低くなったとする見方が出ています。
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