北韓がミサイル発射 新技術試した可能性も

北韓が相次いで弾道ミサイルを発射しています。
北韓は16日午前6時21分、東部の咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)付近から弾道ミサイル1発を発射しました。
韓国軍の合同参謀本部は、ミサイルは発射直後に爆発、発射は失敗したとみられるとしました。
アメリカ太平洋軍司令部当局者も、北韓がミサイルを発射し、発射直後に爆発したことを確認しました。
飛行時間は4~5秒だったということです。
今回の発射については、新たな技術を試した可能性があるとの見方が出ています。
北韓は2月に内陸の平安北道亀城(ピョアンブッド・クソン)の飛行場から弾道ミサイル「北極星2号」を発射しました。
ミサイルは内陸を西から東に横断して、発射地点からおよそ500キロの東の海に落下しました。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の関係者は、北韓は発射が失敗する可能性がある場合に海岸地帯からミサイルを発射していると指摘しています。
この関係者は、2月に発射した「北極星2号」は発射が成功するという自信があったからこそ内陸から発射したものだとしたうえで、新たな技術を試す場合は、発射が失敗した場合の地上の被害を避けるために海岸地帯から発射するとしています。
北韓は今月5日にも咸鏡南道新浦付近から弾道ミサイル1発を発射しましたが、発射は失敗しました。
一方、北韓は15日、故金日成主席の生誕記念日「太陽節」を記念する軍事パレードで、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の可能性がある発射管付き車両を初めて公開しました。
ということもあって、今回の発射は固体燃料を使用した大陸間弾道ミサイルの第一段ロケットの性能を試すための試験発射の可能性も排除できないとの指摘もあります。
慶南大学極東問題研究所の関係者は、北韓が失敗を重ねながらもミサイル発射を繰り返しているのは、新たな技術を試す目的があるとして、25日の朝鮮人民軍創建記念日に再びミサイルを発射する可能性があるとしました。
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