北韓 軍記念日にあわせ大規模砲撃演習を実施

北韓は25日、朝鮮人民軍の創建85年の記念日を迎えるのにあわせ、大規模な砲撃演習を行っているもようです。
政府筋によりますと、北韓軍が南東部の元山(ウォンサン)一帯で過去最大規模の火力訓練を行っている動きがとらえられたということです。
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が視察するなか、長距離砲などを大量に動員した訓練だということです。
今回の訓練は、北韓に対する圧力を強める韓米両国に対する武力示威で、韓米両国軍が実施している合同火力訓練への対抗の意味もあるとみられています。
国防部は13日から、京畿道(キョンギド)の訓練場で、最先端火力武器と2000人あまりの兵力が参加し、韓米合同の火力訓練を行っていて、これに対し北韓は、「情勢を爆発局面に向かわせている」と激しく非難しています。
朝鮮人民軍の創建85年の記念日を迎えた25日、軍創建記念日の大型行事は予告されていませんが、記念日に合わせて北韓が6回目の核実験や弾道ミサイル発射を強行する可能性があり、韓日米では警戒を強めています。
現時点では、核実験や弾道ミサイル発射の動きは見られず、北韓が核実験や大陸間弾道ミサイルなど大掛かりな挑発の代わりに、火力訓練で武力示威をすることで、韓半島情勢のさらなる悪化を回避しようとしているのではないかとする見方も出ています。
[Photo : ]