中国 「米の新しい北韓政策を歓迎、サードには新型武器で対抗」

中国政府は、トランプ政権が26日に発表した新しい北韓政策について前向きに評価する一方で、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備については、新型の武器で対抗すると述べ、改めて強く反発しました。
アメリカのティラーソン国務長官、マティス国防長官、コーツ国家情報長官が26日に北韓政策に関する共同声明を発表し、北韓に対して経済制裁などの圧力強化を通じて核放棄を求めていく一方、「韓半島の非核化の目標に向けた交渉は開かれている」として対話も並行して進める方針を明らかにしたことについて、中国外交部は28日、「アメリカの北韓政策は肯定的で、継続されるべきだ」としたうえで、「対話と交渉は韓半島の核問題を解決できる唯一の方法」と述べ、前向きに評価しました。
中国の王毅外相は、28日、国連安保理の会議に出席し、北韓に対する制裁の履行と対話を並行させることの必要性を強調するものとみられています。
一方で、中国は、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備については、以前として強硬な姿勢を崩していません。
韓国駐留アメリカ軍が「サード」の一部装備を26日に現地に搬入したことについて、中国国防部は27日の定例会見で、「断固反対する」と表明したうえで、「中国軍は実戦的な演習や新型の武器装備のテストを続け、国家の安全と地域の平和と安定を守る」としています。
「演習」や「新型武器」の内容は明らかにしていませんが、中国国防部が「サード」配備に対して軍事行動で応じる姿勢を示すのは極めて異例です。
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