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揺らぐ中朝関係 北韓が中国を名指しで非難

ニュース2017-05-04
揺らぐ中朝関係 北韓が中国を名指しで非難

アメリカと中国が、先月の米中首脳会談以降、北韓に対する制裁で足並みを揃えているなか、北韓が中国に対して露骨に不満を表し、中朝関係が揺らいでいるという見方が出ています。
北韓の朝鮮中央通信は3日、肩書きのない「キム・チョル」という個人名で出した論評で、「中朝関係の赤い線(レッドライン)を越えたのはわれわれではなく、中国だ。中国は、乱暴に踏みにじって超えてきた」と激しく非難しました。
北韓が中国を名指しで非難するのは極めて異例です。
これまで北韓は、中国への不満があっても、中国を「周辺国」「隣国」などと呼びながら遠まわしに不満をぶつけてきました。
北韓がこのように中国への不満をあらわにしているのは、最近トランプ大統領から北韓問題の解決に向けた積極的な役割を求められた中国が、北韓産の石炭の輸入を禁じたのに続いて、北韓への石油の輸出規制などさらなる制裁を示唆したことに対する反発とみられます。
これに対して中国の国営メディアは、直ちに論評を出し、「北韓は、核問題をめぐっては非理性的な考え方をしている。中国がこのような主張に対応する必要はない」と強調しました。
中国と北韓は、中国が北韓産の石炭の輸入を禁じたことし2月以降、メディアを通じた互いへの非難を強めています。

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