アメリカのトランプ大統領が、中国を通じて、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）労働党委員長に、核やミサイル開発の放棄を条件に、首脳会談に応じる用意があると伝えていたことがわかりました。
共同通信によりますと、トランプ大統領は中国に、「北韓が核やミサイルの開発を放棄すれば、アメリカに金正恩委員長を招待して首脳会談に応じる用意がある」と伝え、中国政府がこれを非公式のルートを通じて北韓に伝えたということです。
またトランプ政権は、体制転換や政権崩壊、南北統一の加速化、そして軍事境界線を越えて北韓への進撃をしないとする「4つのノー」を保証する方針も伝えたとされます。
これについて、最近、強力な制裁で北韓に圧力を加えているトランプ政権が、北韓問題解決に向けて、強硬策と柔軟策を同時に駆使する戦略を取っているという見方が出ています。
実際に、トランプ大統領は韓半島に空母を派遣し、北韓に軍事的な圧力を加えながらも、金正恩委員長と会う意向を示しています。
こうしたなか、北韓とアメリカの関係者が8日からノルウェーで非公式に接触することがわかり、多様なルートで米朝間の対話が再開されるかどうかに関心が集まっています。

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