アメリカのCIA＝中央情報局が北韓の核などの脅威に対応する専門組織を新たに設けました。
CIAは10日、北韓の核や弾道ミサイルの脅威に対応するため、局内の組織を再編成し、北韓を専門に担当する「コリア・ミッションセンター（Korea Mission Center）」を立ち上げたと発表しました。
このミッションセンターでは、CIAの様々な部署の職員が協力して、北韓の核や弾道ミサイルに関する情報を収集し、分析することになります。
CIAはおととし、このように部署横断で共同作業をするミッションセンターを10か所設けましたが、特定の国を担当するミッションセンターは初めてです。
これは、北韓が6回目の核実験に踏み切る可能性が高まっていて、アメリカが韓半島に向けて空母を派遣するなど、韓半島情勢と米朝関係の緊張が高まっているためとみられます。
CIAの報道官は、趣旨について「アメリカが直面している脅威が時々刻々変わっているように、これを解決するためのCIAも進化しなければならない」と説明しています。
またCIAのポンペイオ長官は声明を出し、「ミッションセンターを新設することでアメリカとその同盟国に対する北韓の深刻な脅威に対応するCIAの取り組みを強化できる」と述べました。

[Photo : ]