北韓が弾道ミサイル発射 文在寅新政権下で初

北韓は14日、北西部の平安北道(ピョンアンブクド)亀城(クソン)付近から弾道ミサイルとみられる1発を発射しました。
韓国の合同参謀本部によりますと、北韓は、14日午前5時27分頃、 北西部の平安北道亀城付近から弾道ミサイルとみられる飛翔体一発を発射しました。
ミサイルはおよそ30分間、700キロあまり飛行して韓国東の海、東海に落下したということです。
ミサイルの種類については韓米両軍が現在、分析を進めています。
北韓はこれに先立ち、先月5日と16日、それに29日と相次いで弾道ミサイル1発を発射し、いずれも失敗していますが、今回は失敗した可能性が低いとみられています。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、ミサイルが発射された直後、金寛鎮(キム・クァンジン)国家安全保障室長から報告を受け、さっそく国家安全保障会議(NSC)を招集するよう指示しました。
文大統領が10日に就任してから、北韓が弾道ミサイルを発射したのは初めてです。
文大統領は「条件が整えば平壌にも行く」と述べて北韓と対話する姿勢を示し、融和路線を重視していますが、北韓は文大統領就任早々弾道ミサイルを発射し、挑発を継続する姿勢を強調した形となりました。
これには、文在寅新政権の出方を見極める一方、これから南北が対話局面に入るとみられるなかで交渉を有利に進めるための狙いもあるものとみられます。
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