米「ICBMの可能性低い」 日本「事実上のICBM」

北韓が14日に発射した弾道ミサイルについて、アメリカと日本の分析が微妙に分かれています。
アメリカ太平洋軍は声明を発表し、北韓が発射した弾道ミサイルについて、詳細は分析中だとしながらも、飛行状況などからアメリカ本土に達するICBM=大陸間弾道ミサイルではないとの見方を示しました。
一方、日本政府は、ミサイルの高度は2000キロを超えたとして、大陸間弾道ミサイルの可能性を示唆し、日本のメディアも、高度などからアメリカ本土まで届く大陸間弾道ミサイルの可能性があると指摘しました。
アメリカが比較的慎重な分析を出したのは、北韓との対話の可能性を念頭に置いたものとみられます。
北韓がアメリカ本土に達する大陸間弾道ミサイルを保有する場合、北韓と対話を進めるのは事実上難しくなることから、北韓との対話の可能性を残しておくために慎重な分析を出したのではないかとする指摘もあります。
一方、日本政府が大陸間弾道ミサイルの可能性を示唆したのは、北韓が関連技術を向上させることが、軍備強化の名分になるからだとする指摘もあります。
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