外交部長官候補 「人道支援は政治状況と無関係」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が外交部長官候補に指名した康京和(カン・ギョンファ)元国連事務総長特別補佐官は25日、「北韓の挑発には断固たる対応が必要だが、人道支援は政治的な状況とは関係なく実施すべき」と述べました。
アメリカ・ニューヨークから韓国の仁川空港に到着し、記者団の質問に答えたものです。
このなかで、康京和氏は、北韓が弾道ミサイル発射を繰り返していることについて、「さらなる挑発があれば、より強力な制裁が必要だと思う」と述べました。
北韓に対する人道的な支援については「苦しむ人に対して行うべき人類普遍の価値であるため、政治的な考慮とは別に実施すべきだ」と述べました。
こうした康氏の発言は、新政権の北韓政策の方向性と一致するもので、大統領府青瓦台の関係者は25日、記者らに対し、「康氏の発言は原則的な発言で、われわれが行ってきた方向と大きく違わない」としています。
康氏はまた、25日午後、ソウル外交部庁舎近くに設置された臨時事務所に出勤する途中で、記者らに対し、「機会があれば慰安婦被害者に会いに行こうと思っている」と述べ、今後、慰安婦問題を積極的に取り上げていく考えを示唆しました。
慰安婦問題をめぐる2015年の韓日間の合意が、被害者の同意を得ずに両国関係の正常化という政治的な目的を優先して行われたことから、康氏が今後どのようにこの問題を取り上げていくかに関心が集まっています。
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