政府 人道支援団体の北韓接触を承認

統一部は26日、北韓を支援する韓国市民団体「わが民族助け合い運動」が申請した北韓との接触を承認したと発表しました。
政府が民間団体の北韓接触を承認したのは、去年1月に北韓が4回目の核実験を行った以降では事実上初めてで、南北間の交流が再開するきっかけになるか注目されています。
「わが民族助け合い運動」は、北韓でのマラリア防疫などについて、今後、北韓側とファックスなどで協議し、事業が具体化すれば北韓訪問を申請するものとみられます。政府は、特別な事情がなければ、北韓訪問も承認する可能性が高いものとみられています。
統一部は22日、南北の間の民間交流について柔軟に検討する考えを示しています。
「わが民族助け合い運動」を含めておよそ10の民間団体が北韓側との接触を申請していますが、これらの団体についても接触を承認するものとみられています。
韓国政府は、民間による北韓への人道支援は、南北の政治状況に関係なく認めるという方針を持っていましたが、前の政権では、北韓が核・ミサイルによる挑発を続け、国際社会が北韓に対する制裁と圧力を強めているなかで北韓に対する支援を行うのは不適切だとして、結核治療薬の提供など最小限の人道支援に限って承認していました。
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