米がICBM迎撃試験へ 北韓の攻撃に備える

アメリカは、来週30日、北韓による大陸間弾道ミサイル=ICBMの攻撃に備える迎撃試験を行うことがわかりました。
アメリカのAP通信が国防総省高官の話として伝えたところによりますと、この迎撃試験は、北韓がアメリカ本土をICBMで攻撃する状況を想定し、太平洋マーシャル諸島のクェゼリン環礁から発射されたミサイルを、カリフォルニアの空軍基地から発射した迎撃ミサイルによって太平洋上空で撃墜する形で行われます。
アメリカが北韓のICBMの攻撃に備えるための迎撃試験を行うのは、今回が初めてで、北韓の脅威が現実味を増していることが浮き彫りになりました。
北韓のミサイル技術はこのところ、大きな進展をみせており、今月14日に発射された弾道ミサイルは、高い角度で発射されたにもかかわらず高度2000キロを超えており、これが低い角度で発射された場合は4500キロを超えるものと考えられます。このため事実上、ICBMに近いミサイルだという見方が示され、北韓がICBMの開発に成功するのは時間の問題と受け止められています。
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