北韓の去年の対外貿易が66億ドルに上り、このうち中国が占める割合が90%であることがわかりました。
アメリカメディアのブルームバーグが現地時間の30日、報じたところによりますと、北韓の去年の対外貿易額は、66億ドルに上ったということです。
北韓は、中国を筆頭に、インド、フィリピン、ロシア、タイ、パキスタン、ブルキナファソ、ドミニカ、ベネズエラ、チリの10か国と貿易を行っていて、なかでも中国との貿易がもっとも多く、全体の90%に当たる61億ドルでした。
これは、依然として中国が北韓経済の命の綱となっているというアメリカの認識を改めて裏付けるものです。
ブルームバーグは、この10か国がアメリカをはじめ国際社会から圧力を受ける可能性があると指摘しています。
また、北韓の労働者6万人あまりが世界中の50か国あまりで出稼ぎをしていて、北韓のレストランおよそ100店舗が10か国あまりで運営されていますが、これも金正恩（キム･ジョンウン）政権の資金源となっていると伝えました。
さらに北韓は、47か国に大使館を置いていますが、これらの公館は違法行為を承知で外貨稼ぎに力を入れているということです。
アメリカのティラーソン国務長官は、国連加盟国に対して北韓との外交関係を格下げするか、断絶することを求めています。

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