民間の南北共同行事 北韓が開催地として平壌を提案

韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領と北韓の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が2000年に合意した「6.15南北共同宣言」の発表から17年を迎えて北韓で開かれる記念行事「6.15共同宣言17年共同記念行事」について、主催する民間団体「6.15共同宣言実践委員会」の北韓側委員会は、平壌(ピョンヤン)で開催することを韓国側委員会に提案したということです。
「6.15共同宣言実践委員会」の韓国側委員会が5日に明らかにしました。
それによりますと、北韓側委員会は、「開城(ケソン)で開催するのは難しく、平壌での成功開催に向けて努力している」と伝えてきたということです。
韓国側委員会は、先月31日、政府から北韓との接触の承認を受け、日帰り訪問が可能な開城(ケソン)で記念行事を開催することを北韓側に提案しています。これに対し、北韓側は、平壌での開催を求めたもので、韓国側委員会は、北韓の意見を尊重し、平壌を開催地とする方針のもようです。
統一部が韓国側委員会の北韓訪問を承認し、北韓で南北共同の記念行事が実現すれば、李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2008年6月以来9年ぶりの共同開催となります。
一方、韓国統一部は民間団体による北韓との接触を相次いで承認し、新政権発足以降、政府が北韓との接触を承認した件数は15件となっていますが、本格的な南北交流の再開には至っていません。
先月26日、最も先に政府から接触の承認を受けた韓国民間団体「わが民族同士助け合い運動」は、北韓側に北韓訪問の承認を求めるファクスを送りましたが、北韓は5日、国連による新たな北韓制裁決議やこれに対する韓国政府の姿勢を理由に拒否しています。
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