韓国当局が救助の北韓船員 2人が亡命希望

韓半島東の海、東海を漂流していた北韓の船舶2隻と船員4人が韓国当局によって救助され、このうち2人が韓国への亡命を希望しており、今後、南北関係に与える影響が注目されています。
今月2日、韓国海軍は、東海を漂流していた1人が乗船した北韓船舶1隻を、3日には、海洋警備当局が3人が乗った別の1隻を、それぞれ救助しています。
救助された船員4人のうち、2人が韓国への亡命を希望していると、統一部が8日明らかにしました。
韓国への亡命を希望しているのは、3日に救助された50代の男性と20代の男性で、親子だということです。2人は救助されたときから亡命の意思を示していたということです。
統一部は、2人の意思を尊重し、亡命を認める方針で、北韓に戻ることを望む残り2人は、9日に北韓側に引き渡しました。
船員の一部が韓国に亡命するとしたことで、北韓の強い反発が予想されています。
北韓が韓国の人道支援団体の北韓訪問を拒否するなど、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後に民間団体が推進してきた南北交流再開の動きが難航するなか、南北関係の新たな障害になるという観測も出ています。
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