北韓のメディアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を繰り返して強調していることから、北韓がことし中に大陸間弾道ミサイルの発射実験を強行するのではないかという懸念が高まっています。
北韓の朝鮮労働党の機関紙である労働新聞は、10日付けの論説で、｢われわれが最近、相次いで行った戦略兵器の実験は、大陸間弾道ミサイルを試射する時期が決して遠くはないことを明らかにした｣と述べました。
労働新聞は先月31日にも、｢われわれは最高指導者の命令を受けて任意の時間に任意の場所で大陸間弾道ミサイルを試射するための準備ができている｣としています。
北韓は、先月14日に中距離弾道ミサイル｢火星12｣を発射し、｢火星12｣は2100キロメートルの最高高度でおよそ780キロメートルを飛行しています。
軍事専門家らは、北韓が大陸間弾道ミサイルの開発の前段階とされる中・長距離弾道ミサイルの試射にすでに成功していることから、北韓がことし中に大陸間弾道ミサイルの試射に乗り出す可能性があると指摘しています。

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