13日、南北軍事境界線を越えて韓国に亡命した北韓軍兵士は、韓国軍が休戦ラインに近い北韓軍部隊や住民に向けて拡声器を使って行っている放送を聞いて、亡命を決心したことが、取調べの結果わかりました。
KBSが14日、報じたところによりますと、13日に南北軍事境界線を越えて韓国に亡命した北韓軍兵士は、20代前半で、身長175センチ、体重52キロ。上等兵に当たる階級で、休戦ライン近くの見張り所で警戒勤務に当たっていたということです。
この兵士は、北韓向けの拡声器放送を聞いて、脱北者らが伝える韓国の発展振りに憧れ、亡命を決心したということです。
またことし4月にDMZ＝非武装地帯の北側で大きな火事が発生したことで、DMZに埋設されていた地雷の多くが爆発したとみて、亡命の実行を決めたと話しています。
この兵士は、上司に、薪を集めてくると報告して、部隊を離れ、そのまま軍事境界線を越えて、這って韓国軍の見張り所近くまで移動し、300メートル離れたところから両手を振って亡命の意思を示したということです。

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