北韓が、対韓国窓口機関を通じて、南北関係の発展のためには軍事的緊張を緩和するための措置を取るべきだと主張しました。
北韓の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は、14日、声明を発表し、南北関係の発展のための原則的な条件として、▲民族自主、▲同族に対する敵対的観念からの脱却、▲軍事的緊張を緩和するための措置を提示しました。
北韓は今回の声明で、韓国の新政府が推進している人道的支援など、南北の民間交流を再開するための努力は、根本的な問題解決にはつながらないとした上で、韓半島の軍事的緊張状態を解消するための措置が何より重要だと強調し、大きな政策転換が必要だと述べました。
文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、選挙期間中、南北間で軍事管理体系を構築して偶発的な衝突を防ぎ、軍事的緊張の緩和と軍備統制を推進するという公約を掲げており、一部ではこうした措置が北韓との対話再開のための糸口になるのではないかと期待する声も上がっています。
しかし、北韓が韓米軍事演習の中断など、より複雑な条件を求める可能性もあるため、実際、南北間で協議が行われるかはまだ不透明の状態です。
今回の声明について、北韓専門家たちは「北韓は、韓国政府が現在、対外的に複雑な状況に置かれていることを認知し、今後の南北会談で主導権を握るため、こうした条件を提示したものとみられる」と分析しています。

[Photo : ]