文在寅大統領、対話の必要性を強調

文在寅大統領が北韓との年内の対話再開に意欲を示しました。
文在寅大統領は20日、アメリカCBSテレビのインタビューに答え、北韓による核やミサイル開発問題について、「まずは核やミサイル開発の凍結を目指し、次の段階で核開発の完全な廃棄に向けて取り組む」として、段階的アプローチが必要との考えを示しました。
また、「制裁と国際的圧力だけでは問題解決に至っていない」と指摘し、「問題解決のための対話が必要だ」として、「年内に対話のための環境が整うことを期待している」と述べました。
文在寅大統領は今月15日の南北共同宣言記念行事で、「核とミサイルの挑発を止めれば、北韓と対話できる」と述べましたが、北韓との対話について、「一定の前提条件のもとで北韓との対話に応じるという点でトランプ氏と見解が一致している」として、この問題でトランプ政権と一致しているとの認識を強調しました。
アメリカで北韓への先制攻撃の可能性が取りざたされていることについては、「韓国とっては生存がかかっている問題だ」としたうえで、「脅威が一段と差し迫った場合に協議すべきだ」との立場を示しました。
一方、北韓から帰国した大学生のオットー・ワームビアさんが死亡したことについて、「北韓当局に拘束されていたときに起きたこと」だと指摘し、「この大学生が死に至る過程で北韓に重い責任がある」との認識を示し、「北韓は非合理的な国だ」と批判しました。
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